「絶対に使えない」煮干式隊列論パート1 大前提とポジション定義

 私は既に老害である。

 

 今回の内容は、5年か6年程前に日刊競馬左海誠二を睨みながら考えていた内容と変わらない。一切のアップデートがない状態で書いている為、今となっては貴方の予想力を向上させる事はまず無いと言っていい。鵜呑みにすると必ず負けるぞ。つまり、今から貴方の脳内に坐殺博徒をすると言うことだ。注意されたし。つまるところこの文章は、インターネットにぶん投げておけばちっとは備忘録になるだろうという、その程度のものである。

 

 それこそ調子の良い時には、聖地である浦和では甘でもマックスでも30回転ハマらない状態だった訳だが、令和に入った頃には怪しさを感じていたし、平日の昼間が空かなくなってからは青天井だ。

 

 良い時代を楽しんだ同志は当時を懐かしみながら、これから沼にハマる方は斜に構えて読んで頂ければと思うし、いい加減老害ムーブは自重しようと決意しながら、本編です。

 

 ○大前提の話

 

 隊列の話をする前に、読者の方々には下記の3つを納得して頂きたい。

 

1.調教とパドックは見るな

2.同じクラスで実力に差がある馬など存在しない

3.公平なコースなんてクソくらえだ

 

 無茶苦茶だと思ったそこの貴方、正しいぞ。実に正しい。ただ、隊列を考える上では大事なのである。

 「矛盾した事を言って良いのは武器商人だけ」とは漫画「ヨルムンガルド」での台詞だが、私自身、上の3項目は全くの間違いだと思っている。

 ハナ差でも負けは負けだし、直前の状態を調教やパドックで探るのは大事な作業だ。実力差が無ければ無敗の3冠馬なぞ生まれないだろうし、多くの人がフェアなコースでの戦いを望んでいる。

 私が言いたいのは、隊列を考える上では全くの無駄、邪魔なデータであるという事だ。

 

「実力、状態の差なく、コース上の有利不利でのみ着差が生まれる」

 

 この状況こそが隊列を考える上での理想であり、下地であり、個々の実力や状態は最後のちょっとしたスパイスでしかない。

 

 

○ポジションの話

 

  ③        ○

 ②     ○

①   ③   ⑤   ⑦

 

 上の暗号は、南関東競馬ファンには御用達であるが、SNSとかパドックで呪文唱えてる猛者からフワっと聞いただけで、いまいちよく解らない人もいるのではなかろうか。恐縮ではあるが、第1回の今回はこの暗号を私なりに定義付けさせて頂く。

 

 結論から言うと「第2コーナー通過後の通過順」である。では個別に解説しよう。

 

➀ハナ。所謂逃げ。本線の自力。

➁外2。ハナに半馬身~2馬身程の差で1頭分外を追走する馬。別線の自力その1。

③外3。ハナに半馬身~3馬身程の差で2頭分外を追走する馬。要らない。別線の自力その2。

③イン3。ハナに1馬身~4馬身程の差でハナと同じコースを走る馬。ハナの2番手。

○外2の後ろ。カウントしない。

○外3の後ろ。ここに馬はいない。

⑤イン5。イン3に1馬身~2馬身程の差でハナと同じコースを走る馬。ハナの3番手。

⑦イン7。イン5に1馬身~2馬身程の差でハナと同じコースを走る馬。ハナの4番手。

 

 ここまでが重要なポジションであり、これ以降のポジションはいないものとしている。

 

 各ポジション解説において、他の有識者との細かな違いはあると思うが、当ブログでは上記の内容で話を進めさせて頂く。

 

 ここからは新たに出できたワード「自力」と「番手」について、各ポジションの関係性を交えて纏めていくつもりだが、あまりにも長文になるので続きは次回。もう一度モチベが上がった時に。